Diary

陶芸のしごとつづけてます

大家さん

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大家さんと暮らし始めて4週間が過ぎた。

本当は2週間分、ホームステイの料金を払っていて滞在していたはずだけど

我慢できずに大家さんのお家へ引っ越した。

お家が素敵な事もあるけれど、それよりもこの家に住んでいる大家さんの人柄がとても好きになった。


UKはこの国の人でも物価が高いと感じているみたいで、

空いている部屋を貸借りして暮らすのが昔から普通のことなんだって。

(クラスの先生の家にも外国人の女の子が住んでるらしい)

日本からしてみたら、一軒家の空いている部屋に

知らない日本人や外国人がお金を払って住むなんて少し変な感じ。


家賃の中に光熱費やwifi通信料、地域税、トイレットペーパー等の代金が入っていたり入っていなかったり、住む人数や建物の形はフラットによってそれぞれ。ホームステイ形式で募集してるところも勿論ある。借りる前にはこれらの他に、週の洗濯の回数やセントラルヒーティングの効き具合、シャワーやトイレの水圧のチェックも必要と教わった。


今はホームステイと違ってご飯は基本自分で全部やるのだけど、

「ミカン買っておいたから朝のポリッジに入れてね。」

「パン美味しそうだから買ってきちゃった。

一つあげるね。もし美味しかったら次買ってみてね。」

「洗濯は晴れた日にわたしがやるから、何にも気にしなくていいよ。

あなたに必要なのは、沢山見てくること。」

コレだけでも大家さんの人柄のよさは伝わると思う。


日本が大好きでアジア圏の女の子を10年間もお家に迎え入れて過ごしてるらしい。

確かに家の中はヨーロピアンとアジアンテイストがうまくミックスしていて居心地がいい。

スーパーマーケットに連れて行ってくれたり、日本の食材が売ってる店や大きな公園にも連れて行ってくれる。一緒にテレビを見て、2人であれはいい!これはいい!この番組は面白い!とリラックスできるのも嬉しい。


それに、英語を話す事が時に難しい事も理解してくれる。

疲れてるときは全然うまく英語が話せないことや、耳で聞いてるときはニュアンスで何を話してるかわかるんだけど、たまにわからない言葉があること。大家さんが疲れてないときは単語や発音も教えてくれる。

何を言おうとしてるのか考えてくれて、歩み寄ってくれる。

長年そうやって学生とコミュニケーション取ってくれていたんだろうなっていうのがとてもよく伝わる。

 

にっきには"大家さん"と書いているけど、実際は名前で呼び合っていてもっとフレンドリー。

お部屋を貸してもらっている身だけど、

年上の友達で、お母さんでおばあちゃん、人生の先輩、定年するまでバリバリのキャリアウーマンだったそうだから、会話の節々で色んな事を知ってて色んな体験をした人だと感じる。


まだ距離感なんかは探り合ってるけど、

それでもとても居心地が良くて出会えて良かったと思ってる。

UKにきた一番の素敵な出逢いです。


pubでお酒を飲んでお金を使うよりも、わたしは1人で出かけたりスーパーに行ったり、周りを見たり、ともだちと会ったり、ご飯を作ったり、マーケットに行ったり、大家さんと話すのが楽しいなあ。