Diary

陶芸のしごとつづけてます

伝統と今

私はいま愛知県にある古い歴史を持った窯元でお仕事をさせてもらっています。そこでは伝統を大切にし、土から一つ一つ手作業で作っているのでお値段も少しばかり高級なものを取り扱っています。

 

今の時代、100円ショップや百貨店、ギャラリーでいろんな食器を購入いただいてると思います。でも、それでは和食器離れがますます進んでしまうんじゃないか。若い人たちにも興味をもってもらうにはどうしたらようかと日々考えています。

 

そこで出会ったのが京都にあるか鍵善良房さんでした。

窯元の奥さんがよくお客様のお礼などにお干菓子の詰め合わせを取り寄せていたそうで、たまたまWebサイトで見ていたら「Cafeがある!」となったそう。www.kagizen.co.jp

 

京都の祇園にお店を構える老舗のお菓子屋さん。

ですがここ近年、今の人たちにもっと和菓子を身近に感じていただくため、日々に溶け込むようにカジュアルなカフェをオープンしているそうです。丁度いま、私(と窯元)が知りたかったこと、やりたかったことをまさにやっているお店があるならと、足を運んでみました。

 

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京都タワー

名古屋と違って海外からの観光客の多さに改めて驚きました。

私が修学旅行で来たときはこんなにもいなかったはず!

 

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 ▽鍵善良房 本店:京都市東山区祇園町北側264番地

 

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鍵善良房の本店です。

こんな大きな和菓子店入ったのも初めてだったのでお店の内装、周りに陶器やたぶん漆の箱もたくさん飾ってあるので、お邪魔できてよかった。

 

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▽ZEN CAFEE+Kagizen Gift Shop:京都市東山区祇園町南側570-210

 

こちらがあたらしくできたZEN CAFEE

Webサイトを見ていたのだけどギフトショップの印象が強くて「玄関ここであってるのかな?想像していたよりも入りにくい雰囲気だ…!」と焦りました。

 

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初めて食べるくずもち…!

黒蜜ときな粉がまたおいしくてつるつるぷるぷる。

こんな雰囲気のある場所で頂けるなんて、その場で食べることにも満足でした。

 

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鍵善さんのロゴ(マーク?)がお皿になっていました。

京都の老舗であるのに、カジュアルなお店を立ち上げ、古くからあるであろうお店の顔になるマーク、あたらしいお店では今でも通用するシンプルなロゴに変わっていて、こういう変化ってすばらしいなと心から思いました。

 

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 ギフトショップではお店の方に質問させてもらって。

古くから続く伝統のお店があるのに、どうしてカジュアルなお店を開こうと思ったのか聞かせていただきました。Webサイトにも書いてあったと思うのだけど、きちんと教えてくださった。それに、コンセプトもしっかりしていてこれらを自分の目で見るためだけに京都に来たんだけど、来てよかった~~~って思いました。

 

ありがとうございました。

 

どんな時代でも変化はしていくし、自分自身も変化していかなきゃいけない。

頭は常に柔らかくないといけないし、新しいものにも目を向け、つねに先を見ていかないといけないのかもしれない・・・

 

・・・なあ。

(自分にそんなことできるのかなあ)