Diary

陶芸のしごとつづけてます

ホームステイ

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UKにきて人生で初めてのホームステイを体験した。

留学といえばホームステイのイメージがすごく強くて、

「第二の家族ができました♡」なんて体験談に書いてあるのをみると海外の人はフレンドリーでオープンなのか〜と思って初日を迎えた。

あれから6週間。

 

でも実際はそんなことなくってみんな「当たり外れがあるよ」って。

わたしも友達の話を聞いてなんとなくそれを感じた。

お出かけに連れて行ってくれるお家、食事は家族と完全に別のお家、フレンドリー、働いていて全く家族に会えないお家、、、。

 

人対人で、合う合わないはもちろんあるし、言葉が通じない中で譲り合って生活している気がした…。

それにたとえお金を払っていたとしてもご飯を作ってもらって、ネット、光熱費、シャワートイレを使わせてもらってるんだなあと思うと肩身の狭い気持ちにもなる。

 

人の家の写真はあげられないので絵に描いてみた。

わたしの部屋はリビングとキッチンに挟まれた部屋で

ベッド、タンス、スタンドライト、窓、部屋干し用の竿、椅子、机があるように見えてこれは小さな本棚なので足のやり場がなくていつも横向いて文章を書いたりしているの〜大変〜。

部屋の広さ的には狭いけど問題なく、勉強してストッチして寝て起きて着替えて、わたしのサイズにはこれくらいでいいのかなといった感じ。

 

ファミリーは毎朝お孫さんを迎え入れるために朝6時に起きる。キッチンのスイッチをつける音で目が覚め、2人の話し声とケトルの沸騰音で「今6時半だな〜」となる。

学校から帰って夜ご飯は6時半〜7時頃。夜は朝が早いため10時半過ぎに寝る。

帰宅してご飯までの間ファザーと一緒にBBCニュースを見る日もあれば、宿題が多くてご飯の前も後も部屋にこもるときもある。2人は映画やドラマを観るのが好きなのでご飯のあとはテレビを観てらっしゃる。

 

そしてハウスルールがある。(お家による)

シャワーは夜9時までに入ること(気づいたら夜9時までに済ますことに変わってた)、洗濯物は週一回夜7時までに済ますこと。そしてシャワーを浴びる前、洗濯機を使うときは確認をすること。

多分これはmustに近いhave toなんだと思う。

 

顔色を伺ってしまうわたしには結構気にしてファザーが食器を洗い終わったあとか洗うまでの間でシャワーを浴びるようにしてるけど、タイミングが悪いのかよくマザーに

「今から?」と怪訝な顔をされることも多い。

今日は「yes,ok」をもらうまでに5秒くらい間があった…なんでだろう?

pleaseつけ忘れたから?

聞けばいいんだけど、教えてくれればいいんだけどお互いじりじり見合って見合って〜はっけよ〜い…まで行かない感じ。

 

ファザーは1対1のときは英語を教えてくれたり、今日は学校でどんなことを勉強した?ときいてくれるファニーでとても優しい人なのでとても救われました。

日本の本を読んでいたわたしに「日本の本を読んでたら英語が成長からこっちを読みなさい。」と分厚い辞書と本を貸してくれた。

毎日ミルクティーも作ってくれて、今夜はクッキーも。

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わたしは2年前に亡くなったおじいちゃんと同じ家に住んでいたけど寡黙な人で、あまり話したりした事もなく仲が良かった記憶もないので、おじいちゃんってこんな感じなんだな〜こんな人もいるんだなあって羨ましい気持ちがあった。 


マザーは強くてしっかりしててたまに怠惰で(自分で言ってた)よく笑って少女のようにキラキラしたおばあちゃん。口調が強いからたまに怒ってるのかと思うけど多分怒ってないはず。内側で考えてる事が顔に出るからわたしは苦手。ストレートに言ってくれたら嬉しい。大胆な料理を作ることで有名、もちろんわたしの中で。

 

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帰宅すると可愛いお孫ちゃんが「あそぼー!見てみてー!」と

ノックをしてから遊びに来てくれて鞄の中身を毎回見せてくれる。可愛い。

君がその本を好きなのはこの6週間で十分理解した!

 

ここはファミリーの娘さん息子さん家族がよく来るお家で、よく言えばいつもとても賑やか。ファミリーがリビングで過ごしているときは自分の部屋かキッチンでぼーっとすることもできるけどリビングとキッチンと半々に分かれて過ごされているところに帰ってしまうと真ん中でじっとしてるしかない…!

 

そしてわたしは皆に自己紹介していてもstudentと呼ばれるの。

そういうルールを作っていたのかな。

結局名前を呼んでくれるのはファザーだけでした。

 

疲れていて早く帰りたい日も「まだご家族揃ってるから帰るの遅らそうかなあ…」という事もあったりして。帰りたいのに帰れない家で過ごすのは辛いものがある。もっとずうずうしくても良かったんだろうな、なんて思う。わからないけど。


日本で家族が忙しくて会えないとき、「仕事が忙しいからしょうがないな」って思ってたけど、こっちの人は「休みだから家族と旅行にきたの」とか「休みだから家族と会う」っていう気持ちがちゃんとあって、素晴らしいことだなと思った。

休みだから一人でのんびりしたい、じゃなくて何をしててどんなことがあったのかしっかりお話してらっしゃるのすこしだけ羨ましい。

もしわたしが将来家族と離れて暮らしても必ず会いに帰りたいなと心に決めた。

 

そんなたくさんの体験をしたホームステイも今日で終わりです。

 

マザーに「明日の朝出かける用事ある?ないなら今鍵返して。」

と言われて、ああ、感動のお別れとか待ってないんだな〜プレゼントとか用意しなくて良かったと思った。 

 

おやすみ。